新学期を迎えるにあたり、ギフトカードがもらえる学割キャンペーンでパソコンを買い換える方、もしくは初めて購入する人も多くいるでしょう。
そこでクレジットカードの支払い明細を見たときに、「なんか思ってたのと違う?」と疑問を感じる方も少なくないはず。
学割キャンペーンで購入された方は得しているどころか、明細を見て、逆に損しているのでは?と思われる方もいると思います。
本記事の対象
- キャンペーンの仕組みを知りたい
- 学割キャンペーンで購入した
- クレジットカードで支払った
本記事を読むと、なぜ二重請求と思うような請求がかかっているかが分かるようになります。
学割キャンペーンでの注意事項はこちら。
-
【Apple学割】キャンペーンの購入前に確認すべき10個の注意点
続きを見る
実際の額とは異なりますが、序盤はわかりやすくキリのいい金額で説明させていただきます。
- 購入製品:MacBook Pro
- 税抜価格:10万円
- 学割キャンペーン特典:18,000円分
また、「ギフトカード」のみの表記は「Apple Store ギフトカード」を指します。
今のうちに学割キャンペーン対策をしておき、万全の態勢で迎えましょう!
Appleでの注文は楽天リーベイツを経由するだけでお得になります!もちろん学割キャンペーンの注文も対象なので併用しない手はありません!
-
【必勝法】割引のないAppleストアでもお得に注文する方法【楽天リーベイツ】
続きを見る
Apple学割キャンペーン(2021年)隠されたカード請求の3つの謎
請求に隠された3つの謎
- 合計割引額の謎
- 消費税の謎
- 請求が分かれる謎
今回は学割キャンペーンの際にクレジットカード請求に隠された3つの謎の正体をご紹介します。
そもそも学割キャンペーンでApple製品を購入するのが初めての方のために、まずは特典内容をおさらいしましょう。
学割キャンペーンの特典内容
対象製品を購入すると割引ではなく、ギフトカードがもらえる
学割キャンペーンの時に対象製品を購入すると、製品ごとに決められた額のApple Store ギフトカードがもらえます。
どこで購入したかによって、ギフトカードの受け取り方が異なります。
- 直営店で購入
→物理的なギフトカードがもらえる
. - オンラインストアで購入
→ギフトカード(コード)メールが届く
たとえば学割キャンペーン対象のMacを購入すると、18,000円が割引されるのではなく、次回の購入から使える18,000円分のギフトカードがもらえるという仕組みです。
特典の仕組み
❌ 18,000円が割引される
.
⭕️ 次回以降から使える18,000円分のギフトカードがもらえる
注意ポイント
Apple学割2021キャンペーン・カード請求の3つの謎① 合計割引額の謎
学割キャンペーンはギフトカード還元
学割キャンペーンの特典は割引ではない
学割キャンペーンの時に税抜価格10万円で18,000円分のギフトカードがついてくる場合、注文確認画面に下記のように表記されます。
注文確認時の明細 | 金額 |
MacBook | ¥100,000 |
ギフトカード | ¥18,000 |
消費税 | ¥8,200 |
合計 | ¥108,200 |
合計割引額(税別) | ¥18,000 |
この場合、実際にクレジットカードにかかる請求額がいくらになるかわかりますか?(^_^)
注意ポイント
答えをお伝えすると、この場合にクレジットカードにかかる請求額は108,200円です。
先ほどの表記を見て、108,200円から18,000円が割引されて、90,200円になるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは…
では、この18,000円の割引という表記は何なのか?と思いますよね?次はそこをご説明します。
合計割引額とは?
ギフトカードを無料でプレゼントするために請求を相殺※させるための割引
※ 相殺 …プラスマイナスゼロにすること
まず、大前提としてギフトカードを発行するにあたって、アップルの請求の仕組み上、ギフトカードを0円では発行できないようです。
そのため、18,000円分のギフトカードを発行するには、製品とは別に18,000円の請求をかける必要があるようです。
請求額は10万円のままで、ギフトカード18,000円の請求を別でかけるとなると、製品価格を下げて調整するほかありません。
よって、請求額10万円からギフトカード分18,000円を差し引いて、製品価格を82,000円に調整する必要があります。
この調整のために製品価格を18,000円割引しているのが、先ほど見ていただいた「合計割引額(税別) ¥18,000」の謎の正体となります。
合計割引額はギフトカード分の割引
ギフトカードを発行するために金額を調整した製品代 8.2万円に、ギフトカード 1.8万円とで請求を分けることで、もともとの合計額10万円(税別)に合わせています。
よって、支払う金額は10万円(税別)から変わりませんので、合計額である10万円から1.8万円が割引されるわけではありません。
注意ポイント
Apple学割2021キャンペーン・カード請求の3つの謎② 消費税の謎
消費税が変わっている
税抜価格からギフトカード分の額を割引した後に、消費税をかけるため税額が変わる
合計割引額の次は消費税に着目しましょう。
先ほども下記の表を載せた時に勘のいい人はすでに気づいているかもしれませんが、消費税の金額が不自然に感じませんか?
注文確認時の明細 | 金額 |
MacBook | ¥100,000 |
ギフトカード | ¥18,000 |
消費税 | ¥8,200 |
合計 | ¥108,200 |
合計割引額(税別) | ¥18,000 |
先ほどの製品価格を10万円からギフトカード請求額の18,000円を引いて、82,000円に割引したという点を思い出してください。
税抜価格から割引されるのでお得
ここでの金額は税抜価格を表しています。
単純に税抜価格10万円に消費税をかければ、消費税は1万円となりますが、Appleの請求の仕組み上、税込価格ではなく、税抜価格からギフトカード請求分は割引されます。
税抜価格から割引される
税抜価格10万円からギフトカード請求額の18,000円を割引して、82,000円に調整した後に消費税10%がかかっているため、消費税額は8,200円となります。
そのため、消費税の表記はもともとの製品価格から10%の金額ではありません。
製品名 |
税抜価格 |
税込価格 |
MacBook |
¥82,000 |
¥90,200 |
ギフトカード |
¥18,000 |
|
合計 |
¥100,000 |
¥108,200 |
通常は10万円から消費税をかけると税込価格は11万円になりますが、税抜価格から割引していることによって、税込価格は108,200円となり、ギフトカードで割引した18,000円の10%である1,800円が安くなっています。
ちなみにギフトカードは非課税対象のため、税抜価格も税込価格も変わりません。
下記は実際の学割キャンペーンでMacBook AirとApple Care+にギフトカード18,000円がついた注文の例です。
ギフトカード18,000円分を相殺させるために、MacBook Airのもともとの本体価格93,800円(税別)からギフトカード分の18,000円を割引して調整するんでしたよね!
よって、調整後の金額が75,800円になるので、下記のような明細になります。
製品名 | 税抜 | 消費税 | 税込 |
MacBook | ¥75,800 | ¥7,580 | ¥83,380 |
ギフトカード | ¥18,000 | - | ¥18,000 |
合計 | ¥93,800 | ¥7,580 | ¥101,380 |
ポイント
税抜価格からApple Storeギフトカード分を割引した後に消費税がかかっている
通常の販売価格と今回の学割キャンペーンでかかる金額を下記で比較してみました。
すると、ギフトカード分である18,000円のちょうど10%である1,800円がお得になっていることがわかります。
下記はすべて税込価格となります。
製品名 | 通常時 | 学割 キャンペーン |
MacBook Air | ¥103,180 | ¥83,380 |
ギフトカード | - | ¥18,000 |
合計 | ¥103,180 | ¥101,380 |
よって、今回ギフトカード18,000円がついてくるに加えて、実はさりげなく消費税分1,800円分がお得になっているので、実質いつもの価格より、19,800円もお得になる計算となります!
知らないうちに得するのも嬉しいですが、どうせ得するなら実感したいですよね!
Apple学割2021キャンペーン・カード請求の3つの謎③ 請求が分かれる謎
ギフトカードに請求かかってる?
本体価格とギフトカードは分かれて請求がかかるので、ギフトカードの金額分の請求がかかっているように見えますが、合計額が合っているようであれば問題はありません。
ただ、支払い時にギフトカードを使っていると、ギフトカード分が差し引かれずに、ギフトカードを使っていない時と同じ金額が請求明細に計上する場合があるようです。
その場合は与信が取られているだけで、実際には請求はかからないかと思いますが、念のためAppleに確認することをおすすめします。
準備ができた順に与信を確保する
カードで支払うにはカード会社の審査が入ります。流れは下記のようになります。
- 与信がとれるかカード会社に確認
- カード会社から承認を得る
- 製品の配送準備に入る
この時点では請求はかかっていなくて、あくまで与信の確保(請求の仮予約)となりますが、カードの明細には載ります。
実際に請求がかかるのは、製品の発送時です。つまり明細に載っていても、ギフトカードが送られるまで請求はまだ未確定ということ。
注意ポイント
与信についての詳細は、下記の記事にて詳しくご案内しております。
-
Appleオンラインストアのクレジットカード決済の仕組み・流れ
続きを見る
ここで重要なのが、出荷の準備に入る順番です。表題で「準備ができた順に与信を確保する」と記載しましたが、下記の2つのうち、どっちが先に準備できる状態になると思いますか?
- MacBook Airの発送準備
- ギフトカードメールの送信準備
製品を発送するには、在庫確保、検品、配送業者の手配など様々な手配が必要となることが考えられます。カスタマイズの場合は、受注生産のため、さらに時間がかかります。
一方、ギフトカードメールの送信準備はいかがでしょうか?おそらく自動で送信予約されて終わりじゃないですかね?
そのため、ギフトカード18,000円分の方が先に請求の仮予約を取りにいきます。
すると、注文者としてはMacBook Airを買っただけなのに、クレジットカード会社から謎の18,000円の請求明細が届くことになります。
学割キャンペーンあるある
- 左の犬:購入者
- 右の人:カード会社
このくだりは学割キャンペーンでクレジットカード決済かつ、納期が長い製品を購入した人なら、あるあるだと思いますw
では、実際の注文内容の画面を見てみましょう。
上記では、ギフトカード18,000円分は、そのまま18,000円をギフトカードに割引を充てているように見えますが、実際にかかる請求明細は下記のようになります。
注文確認画面の請求額表示と実際の請求額と比較してみました。
注文時の表記
製品名 | 請求額の表記 |
MacBook Air | ¥93,800 |
ギフトカード (還元分) |
¥18,000 ¥-18,000 |
消費税 | ¥7,580 |
合計 | ¥101,380 |
実際の請求明細
製品名 | 実際の請求額 |
MacBook Air (税込) |
¥83,380 |
ギフトカード (還元分) |
¥18,000 |
合計 | ¥101,380 |
学割キャンペーンで購入すると今回のように、請求が2回に分かれる可能性が非常に高いです。
請求回数 | 製品名 | 請求額 |
1 | ギフトカード | ¥18,000 |
2 | MacBook Air | ¥83,380 |
ポイント
このように請求が分かれるケースが多い
先ほどご案内した通り、手配の準備ができた順番に請求がかかるので製品よりも先にギフトカード18,000円の請求がかかります。
その次にもともとの製品代金からギフトカード分の18,000円が差し引かれた83,380円の請求がかかります。
Apple学割2021キャンペーン・カード請求の3つの謎なぜ請求を分ける必要があるのか?
これはあくまで私の推測ですが、おそらく下記の2点が原因と思われます。
- 発送時に請求がかかる仕組みのため
- 持ち逃げされないようにするため
① 発送時に請求がかかる仕組みのため
クレジットカードで請求をかけた注文は準備ができたものから与信を取得し、発送されたタイミングで請求がかかります。
たとえば、iPhoneと充電器を1つのオーダーで注文して、それぞれ納期が異なる場合、発送されたタイミングでそれぞれ請求がかかるため2回に請求が分かれます。
与信の取得も同様に、製品とギフトカードの準備ができた時点でそれぞれ与信が取られるため明細が分かれると考えられます。
② 持ち逃げされないようにするため
ギフトカードは製品が発送されたタイミングで送られます。購入した製品は到着から14日以内であれば理由は問わずに返品が可能です。
つまり、購入者はギフトカードを使うことも、製品を返品することも両方やろうと思えばできることを意味します。
なのでギフトカードは全額使って、製品を返品することで全額返金を狙うような悪さをする人を防ぐための対策なのではないかと推測されます。
毎回ギフトカードの残高チェックに労力を割くより、請求を分けた方が管理がしやすいからなのではないかと勝手に推測。
以上の2つが請求を分ける理由と考えています。
注意ポイント
Appleのキャンペーンは経費で注文する方には向いていないので、おすすめできません。
-
Apple初売りと学割キャンペーンを避けるべき3つの理由【経費申請に不向き】
続きを見る
Apple学割2021キャンペーン・カード請求の3つの謎まとめ
おつかれさまでした。少しややこしい表現も多かったかもしれませんが、請求の仕組みのイメージは湧きましたでしょうか?
最後に簡単に振り返りましょう。
請求明細の3つの謎の正体とは?
- 合計割引額の謎
- 消費税の謎
- 請求が分かれる謎
今回覚えていただきたいのは、たったの3つ。
- 割引ではなくギフトカードでの還元
- 消費税が変わるのでお得になる
- 請求が分かれる可能性がある
知らずにカード会社からの請求明細を見るとビックリするかと思いますが、仕組みが分かればお得になってるし、納得できるかと思います。
今回は以上となります。
本記事があなたの参考になれば幸いです。
また別の記事でもお待ちしています!
おすすめ記事
-
【必勝法】割引のないAppleストアでもお得に注文する方法【楽天リーベイツ】
続きを見る
あわせて読みたい
-
【Apple学割】キャンペーンの購入前に確認すべき10個の注意点
続きを見る
少しでもこの記事を読んで参考になりましたら「ブックマーク登録」、「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。