クレジットカードとデビットカードは見た目は非常に似てますが、機能は異なります。
後払いか即時決済かの違いをイメージされる方も多いかと思いますが、それも含めて両者には大きな違いがあります。
本記事の対象
- デビットカードの特徴を知りたい
- クレカとの違いを知りたい
- Appleでの注文の流れを知りたい
本記事を読むと、デビットカードの仕組み、クレジットカードとの違いを知ることができます。
Appleストア・デビットカードの仕組みクレジットカードとの違い
- 発行するための審査がない
- 15歳から発行できる(中学生除く)
- 使うたびに即時決済される
- 口座にある金額でしか払えない
- 分割払いができない
デビットカードとクレジットカードは大きく分けて以上の5点が異なります。
デビットカード | クレジットカード | |
審査 | ⭕️ 審査なし | ❌ 要審査 |
---|---|---|
発行対象 | 原則15歳以上 (中学生除く) |
原則18歳以上 安定収入がある方 |
振替方法 | 即時振替 | 後払い |
限度額 | 口座残高 | 承認された与信額 |
分割払い | ❌ 不可 | ⭕️ 可能 |
発行するための審査がない
ここが大きな違いの1つ
両者の大きな違いを語弊を恐れずに表すのであれば、信用の有無です。
クレジットカードの「クレジット(credit)」とは英語で「信用」という意味があり、カード会社が信用した方のみに発行されるカードに対して、デビットカードは審査が不要の場合が多いです。
クレジットカードは後払いとなり、後日あなたの口座から現金が引落とされるまではクレジットカード会社が代金を立て替えるため、発行するために審査が入ります。
15歳から発行できる(中学生除く)
収入に限らずデビットカードは発行できる
デビットカード | クレジットカード | |
審査 | ⭕️ 審査なし | ❌ 要審査 |
---|---|---|
発行対象 | 原則15歳以上 (中学生除く) |
原則18歳以上 安定収入がある方 |
クレジットカードは18歳以上(高校生を除く)でないと発行されませんが、デビットカードは15~16歳以上(中学生を除く)であれば収入がなくても申し込みができます。
使うたびに即時決済される
クレカのように後日決済はできない
デビットカード | クレジットカード | |
振替方法 | 即時振替 | 後払い |
---|
クレジットカードは現時点でお金を持っていなかったとしても、一時的にクレジットカード会社が立て替えてくれているので、引き落とし日までにお金が用意できれば購入できます。
一方、デビットカードはカードの発行時に審査が入らず信用がないため、一時的に立て替えてくれることもないので、毎回口座にあるお金から即時決済されます。
口座にある金額でしか払えない
レバレッジは効かないが、使いすぎることがないのでお金の管理はしやすい
デビットカード | クレジットカード | |
限度額 | 口座残高 | 承認された与信額 |
---|
クレジットカードの場合は、審査によりカード会社からここまでの金額ならOKと認められた与信額までは、仮にいまお金を持っていなくても使えますが、デビットカードは現時点で口座に入っている金額まで支払いしかできません。
ただ逆に考えれば、クレジットカードの場合は与信額が月に10万円までなど制限がありますが、デビットカードの場合は口座にお金さえ入っていれば使えるケースがほとんどです。
カード会社から見れば同じ一括払いでも、クレジットカードは一旦立て替えるリスクがありますが、デビットカードは立て替えることがなくリスクがない分、限度額は高く設定できます。
分割払いができない
一括払いのみ
デビットカード | クレジットカード | |
分割払い | ❌ 不可 | ⭕️ 可能 |
---|
クレジットカードでは、後日決済や分割払い・リボ払いが可能ですが、デビットカードは、いま口座に入っている金額までの決済しか行えず、即座にお金が引き落とされるという特徴上、支払い方法は一括払いのみとなります。
デビットカードは審査がないので簡単に作れる反面、カード会社からしてみたら、いくら持ってるか知らないんで、後払いや分割払いなどリスクがあることはしないスタンスです。
でも、逆に言えばクレジットカードは一時的にカード会社が立て替える分、限度額をあまり高くするのは避けたいですが、デビットカードは口座にお金が入っていれば、基本的には使えるので限度額の縛りが少ないのが特徴です。
ポイント
それぞれカードの特徴が違うので、メリット・デメリットも異なる
Appleオンラインストアデビットカードの仕組み
- 流れはクレジットカードと同じ
- 決済のタイミング
- 返金のタイミング
流れはクレジットカードと同じ
100円が引き落とされる可能性がある
これはAppleだけにとどまらず、オンラインストアでクレジットもしくはデビットカード払いに設定すると、まずそのカードが正常に使えるかを試すために100円の仮請求(与信)をかけます。
与信って何?という方は下記の記事の「与信確保(オーソリ)とは?」をご参照ください。
-
Appleオンラインストアのクレジットカード決済の仕組み・流れ
続きを見る
これはクレジットカードだと実際に請求される前に100円の仮請求は取り下げられるのですが、デビットカードは即時決済のため仮請求の時点で引き落とされてしまう可能性があります。
なので、デビットカードで注文すると、謎の100円の引き落としがある可能性があることを頭に入れておきましょう。もちろん後日返金されます。
決済のタイミング
二重請求の可能性がある
請求内容(仮も含む) | 金額 |
仮請求(与信) | 100円 |
製品の仮請求(与信) | 10万円 |
製品の本請求 | 10万円 |
クレジットカードであれば、上記の赤字部分は実際に請求をかけることなく、仮請求(与信)止まりとなりますが、デビットカードの場合は仮の時点でも引き落とされてしまう可能性が少なからずあるようです。
本来は製品の発送準備に入るときに仮請求をかけて、製品が出荷されるタイミングで本請求がかかるのですが、デビットカードの場合は二重で請求がかかる恐れがあります。
その場合は残念ながら20万円+100円が口座に入っていないと注文が進みません。
返金のタイミング
1〜2ヶ月は覚悟したほうがいい
返金までの期間(目安)
デビットカード | クレジットカード |
1〜2ヶ月程度 | 5営業日 |
デビットカードは二重で請求された場合、返金されると案内しましたが、他の支払い方法に比べて返金されるまで非常に時間がかかります。
デビットカードを利用する際の二重請求のリスクや返金の日程はAppleの規約でも下記のように記載されています。
返金予定(一般的に30日程度)など詳細についてはカード会社にお問い合わせください。
引用:Apple
返金のタイミングについては、ご利用店舗に問い合わせても分からないとカード会社のサイトにも記載があるのでAppleに問い合わせても具体的な返金日は分からないようです。
商品返品時のご返金には日数を要します(通常1週間程度、最大75日程度)。返金の時期についてはご利用店舗ではわかりませんので、発行銀行までお問い合わせください。
引用:Visaデビットカード
デビットカードで注文してキャンセルや返品した場合は、返金がかなり遅くなることをあらかじめ知っておいたほうがいいですね。
Appleストア・デビットカードの仕組みまとめ
いかがでしたでしょうか?
デビットカードの仕組みはご理解いただけましたでしょうか。
審査がなかったり、預金さえあれば上限額の縛りが少ないなどのメリットに対して、後払いや分割払いができないなどデメリットもあります。
クレジットカードとの違い
- 発行するための審査がない
- 15歳から発行できる(中学生除く)
- 使うたびに即時決済される
- 口座にある金額でしか払えない
- 分割払いができない
デビットカードの仕組み
- 100円が引き落とされる可能性あり
- 二重請求の可能性がある
- 返金は1〜2ヶ月を覚悟するべき
デビットカードを使うときは特徴を理解して利用することをおすすめします。
今回は以上となります。
本記事があなたの参考になれば幸いです。
また別の記事でもお待ちしています!
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