
こういった悩みにこたえます。
結論から先にお伝えすると、必要です。
実際、企業研究をしなくても志望する企業から内定をもらえる人がいるのも事実ですし、面接で業界や企業についての質問がない可能性もありますが、たとえそうであっても必要です。


本記事の対象
- 企業研究のやり方がわからない
- そもそも企業研究は必要なのか?
- 具体的にどう生かすか知りたい
転職を検討するにあたり、このような思いを持つ方も多いのではないでしょうか。


本記事のテーマ
この記事を読むことで、「企業研究の始め方、具体的な方法と活用方法」をイメージしやすくなるかと思います。
企業研究を行い、企業を知ることで、志望動機もより明確に伝えることができるようになり、説得力を増すことができます。
業界最大手はもちろん、業界2位についてはトップを目指す企業ということで業界の立ち位置や方向性がわかりやすいですが、業界3位以下はどこで差別化させているかを見極めないと明確な志望動機を作ることができません。
記事の信頼性
本記事を書いている私は、過去に大手企業を3社経験。中小企業も含めて5社以上の内定経験があります。
今回は企業研究のやり方がわからないという方にも具体的なやり方を提示し、どのように企業研究を行い、どのように活かしていくべきか私の実体験をもとに解説していきます。
企業研究は自分に合った企業を見つけるためにも重要になるので、あなたが理想とする転職を実現させるために本記事をお役立てください。

転職活動でライバルに差をつける企業研究のやり方企業研究をする目的
突然ですが、転職活動を行うにあたって、企業研究はなぜ必要なのでしょうか?
企業研究をする理由
- 自分に合う企業を見つけるため
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 説得力のある志望動機を作るため
- 自信持って志望動機を伝えるため
- 後悔しないため
企業を知ることで説得力がある志望動機を自信持って伝えることができるようになるので、内定をもらいやすくなる上に、入社した後も想像と違ったというようなミスマッチが生まれにくくなります。
企業研究は企業について質問されたときに答えられるように準備するものではなく、自分に本当に合った企業を見つけるために行う作業だと思っています。
その副産物として、説得力のある志望動機が書けるようになったり、どんな質問が来たとしても自信を持って回答ができるようになるのだと思います。少なくとも私はそうでした。
企業研究の上で、調べておいた方がいいものを検索すると下記のようなものが出てきます。
最低限調べておくべきこと
- 会社概要・業績
- 社長の名前
- 経営方針や企業理念
- 主軸商品・サービス
- ターゲット市場・顧客層
- 同業界での他社との違い
そして、その最低限調べておくべきものは、下記の方法で企業分析をするとよいとも同時に記載されているサイトが多いです。
企業分析をする方法
- 企業のホームページ
- 会社四季報・新聞
- 社長が執筆した本やSNS
- IR情報、プレスリリース
- 転職フェア・OB訪問
- 口コミサイト
- 転職エージェント など


たしかに会社概要や業績、経営方針や企業理念などは、企業を測る上で重要な情報ですし、志望企業を受ける上で知っておくべき情報です。
ただ、面接はあくまで「この人と一緒に働きたいか」という観点で判断される場であり、企業情報を暗記するテストではありません。
暗記するだけでは何も生かすことができないので、企業研究で得た知識を志望動機と紐付けることでライバルに差をつけていきましょう!
そのためには特に下記3点の分析が重要だと思っています。
- 会社の立ち位置・方向性
- 企業の強み・他社との違い
- 会社風土・職場環境
いずれの3点を問題なく説明できるようになれば、企業研究は十分かと思います。

転職活動でライバルに差をつける企業研究のやり方企業研究のやり方
会社立ち位置・方向性
会社の概要や方向性を知る上で、まずは業界全体の流れを知る必要があります。
業界研究で見るべきポイントはたったの3つで、この3点と合致する業界を探しましょう。
- 今後伸びしろがある業界
- 会社の方向性に共感できるか
- 自分がやりたいこと
特に業界自体が今後伸びるかどうかは企業を選ぶ上で非常に重要な指標となります。今後先行きが明るい業界であれば、採用枠も広く待遇も期待できるでしょう。
その反面、衰退業界に就職しようとすると、まず採用枠が少ない上に、待遇面も厳しい現実が待ち受けている可能性が高くなります。


それを判断する上でのおすすめは東洋経済新報社が発行している業界地図になります。
これ一冊であらゆる業界の全体像が見えるようになるので、業界研究は広く浅くで構いませんので、まず全体像をつかみましょう。
会社の方向性については、企業ホームページでどのような企業理念を持ち、業界の方向性と照らし合わせて今後どういう領域に力を入れていこうとしてるのかを読み解いていきましょう。
タイトルにもあるように業界3位以下は上位2社に比べて、他社との比較が難しくなります。
また、無形商材を扱っている業界はさらに差別化しにくいという2点から、今回は私が以前志望していた当時、金融業界第3位だった三井住友銀行を例にお話ししていきます。
メガバンクの中で総資産は第3位の位置でしたが、私は三井住友銀行が第一志望でした。
それには理由があります。
その理由を紐解きながら、どのような流れで企業研究を行い、志望動機に繋げたかをご案内したいと思います。

企業の強み・他社との違い
まずは銀行を志望する場合、同業界の競合の特徴も含めてまとめてみます。
- 三菱UFJ銀行:国内最大手
- みずほ銀行:法人取引が多い
- 三井住友銀行:スピード・効率的
まず当時のメガバンクの総資産ランキングは下記の通りでした。
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
参照:日本経済新聞
.
ここからは当時調べた情報をもとに私がそれぞれのメガバンクの特徴をまとめてみます。
三菱UFJ銀行のイメージ
- 日本最大の総合金融グループ
- 国際競争力も高い
- 大型案件が得意
簡単にいうと、財閥系ということもあり、個人部門よりも大型案件が強いイメージ。
開設銀行口座数や預金貸出残高も国内No.1なので、もちろん個人も強いのですが、それ以上に国際取引や大企業取引のイメージの方が強い。
みずほ銀行のイメージ
- 法人との取引が7割を超えている
- 法人に顔が広い
- 合併の弊害か経費率が高い
国内の法人の7割以上の取引をしているため、その法人ネットワークを生かしたシンジケートローンが強いイメージ。
と同時にメガバンクで唯一全国47都道府県すべてに支店を置き、5人に1人は口座を持っているので、法人と個人のバランス型のイメージ。
参照:みずほ銀行


シンジケートローンとは、複数の金融機関が1つのグループを作って大規模な資金調達を行う際の手段を指します。
通常、複数の金融機関からお金を借りると、それぞれの利率や返済日などがバラバラになりますが、その手続きをみずほ銀行が一括して管理してくれるので、やりとりはみずほ銀行のみで完結する融資の仕組みを指します。
簡単にいうとおまとめローンみたいなイメージですかね。(正確にいうと少し異なりますが、ここではあくまでイメージで構いません)
参照:みずほ銀行
三井住友銀行のイメージ
- 個人に強い
- スピードがあり効率的
- 利益率が高い
銀行の規模はメガバンクの中で一番小さいにもかかわらず、当時、個人部門(住宅ローン・投資信託)の売上がトップということで個人部門に強い銀行という認識。
いまでは当たり前となったATMの発祥は旧三井銀行、同じく今ではお馴染みのインターネットバンキングの発祥は旧住友銀行ですが、その2行が合併してできたのが、三井住友銀行です。
以前バイクを購入したのですが、購入当初の想像ではローンの支払いが2年目になったら支払額が減ると思っていたら、2年目以降の任意保険代がローンに含まれていなかったため、純粋に追加されたという経験があります。
そのような経緯から、私と同じようにお金で振り回される人を減らしたいという理由から、金融機関の個人部門を志望していました。
ATMやインターネットバンキングなど個人レベルでの利便性を高める意識が一番強く感じたのと、個人部門の売り上げがトップということで個人に強い金融商品が揃っているので安心してお客様に進めることができるという理由から三井住友銀行を志望しました。


このように企業研究は自身の志望動機とリンクさせることが重要になってきます。
志望動機については下記の記事でも紹介させていただいておりますので、ご参照ください。
-
-
転職面接の志望動機とは面接官へ向けた熱いラブレター【恋愛に例えて解説】
続きを見る
今回は金融業界を例にあげましたが、他の業界でもやり方は同じです。
- 業界内の企業の違いを調べる
- 共感できるところを探す
意識するところは上記のたった2点です。
この2点を意識するだけで、他の企業とどこが違って、ここが好きだから志望しているという明確な志望動機につながります。
このように、企業研究は「なぜその企業に入りたいのか」を面接官に自信持って伝えやすくするためにも重要になってきます。


自分で調べても違いがわからないという場合は、転職のプロフェッショナルであるエージェントに聞くのも効果的です。
会社風土・職場環境
会社のイメージはそれぞれありますが、それはあくまでブランドイメージであって、実際の職場の雰囲気とは違います。
外から見たら一見華やかに見えても、中に入ると意外と地味だったり、想像以上に過酷だったりするケースはよくありますので、こればかりは実際に働いている人や業界に精通している人から聞くのが一番です。
志望する企業に勤めている人が知り合いにいるケースというのは、なかなかないと思うので、実際に働いている人の口コミが見れる下記の3つのサイトがおすすめです。
すべて無料で利用できるので、気軽に確認してみてください。


まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は金融業界で例えたので、あなたが志望する業界とは異なるかと思いますが、考え方はどの業界でもあてはまるので、参考にしていただけると幸いです。
もう一度、今回のおさらいをします。
企業研究をする理由
- 自分に合う企業を見つけるため
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 説得力のある志望動機を作るため
- 自信持って志望動機を伝えるため
- 後悔しないため
特に重要な研究箇所
- 会社の立ち位置・方向性
- 企業の強み・他社との違い
- 会社風土・職場環境
業界研究で見るべきポイント
- 今後伸びしろがある業界
- 会社の方向性に共感できるか
- 自分がやりたいこと
おすすめ参考サイト
「なぜ御社を志望するのか」というのを明確に面接官に伝えられるように志望動機につなげられるように企業研究をすることがポイント!

今回は以上となります。
本記事があなたの参考になれば幸いです。
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